5色の絵馬が彩るフォトスポット
こちらは、住宅街に突如現れるフォトスポット。
旭地蔵尊では、つくしJCメンバーの共同制作による5色絵馬が登場。
「ありがとう」の気持ちを込めて、お願いごとをしてみるのはいかがでしょう。設置期間は2022年のお正月までの予定です。
素材
木造住宅解体廃材、5色絵馬
コンセプト
太宰府市の旭地蔵尊は、
仁治元年(1240)に、横岳山崇福寺(〒812-0044 福岡県 福岡市博多区 千代4-7-79)を創建した禅僧「湛慧(たんね) 」の墓所と言われています。
その崇福寺には、「願掛け絵馬」という有名な絵馬があります。
しかし、この旭地蔵尊には絵馬がありませんでした。
そこで太宰府市限定で「新しい概念の絵馬を作る」ことになりました。
歴史を調べていくと、
観世音寺でも、毎年1月7日に鬼すべの行事があったそうです。
(現在は、太宰府天満宮にて行われています)
観世音寺の鬼すべは、その日、寺を通る人を捕まえて、
頭に鬼の面をかぶせ、鬼として打ったり叩いたりするものだったそうです。
ある年の鬼すべの日、
たまたま通りかかって鬼にされてしまったのが湛慧(たんね)でした。
辱めを受けた湛慧(たんね)は憤慨して朝日山の東側に穴を掘り、中に籠もりました。
穴の中からは読経の声と鉦(かね)の音が聞こえていましたが、
ある日、読経の声や鉦は途絶え、
湛慧(たんね)は座ったまま息絶えていたということなのです。
湛慧(たんね)は手厚く葬られ、後に地蔵を祀ったのが、太宰府の旭地蔵尊でした。
今では、お地蔵様の元へ、地元の人々がお参りに来ている、旭地蔵尊。
そうした歴史的な背景を調べていくと、
崇福寺で有名な「お願い」をする絵馬ではなく、
「ありがとう」を届ける絵馬を作ろう。
となりました。
この場所で、お願いとともに、心を込めて「ありがとう」を届ける。
そうした「ありがとう」の連続が、
この場所に「彩り」を加え、
人々の笑顔とともに、旭地蔵尊を美しく紡いでいくのではないかと考えました。
そうした背景から、彩り溢れる5色の絵馬が飾られています。
自分への「ありがとう」
大切な人への「ありがとう」
夢への「ありがとう」
など、皆様の「ありがとう」を絵馬に込められませんか?
主催について
この作品は、一般社団法人つくし青年会議所の50周年記念事業としてオファーを受け、制作しました。
坂本八幡宮や、観世音寺のコスモス畑にも作品が展示されます。
当作品を制作する上で、多大なるご尽力をいただき、心から感謝を申し上げます。
詳しくは、
ARTiVERS DAZAIFU 2021
にて、ご確認ください。
作者 / 協力
コンセプト考案
杉田 廣貴
https://kokisugita.com/
制作・デザイン
一般社団法人つくし青年会議所
絵馬 制作協力
廃材提供
ビットテック株式会社
製材協力
幸光技建株式会社(SG style)
https://www.sachikougiken.jp/
制作年
2021