2021年9月10日、
アーティスト・コレクティブ「QUARK GLUON(クォーク・グルーオン、通称:QG)」が発足しました。
アーティストたちが集い、響き合いながら、新たな問いと表現をうみだし、さまざまな社会課題にアプローチしていくコミュニティです。
QG立ち上げのきっかけは、発起人の杉田廣貴が2006年に元難民の女性と出会ったことに遡ります。ウガンダの紛争に巻き込まれた彼女は、命からがら生き延びた後、NGOで紛争や貧困地域のために働いていました。彼女と出会い、関わるなかで、杉田は「いつか、アーティストとして社会課題に関わる」と決意します。書家としての活動のかたわら、日本や世界の文化の成り立ちや歴史を学び、海外での活動の中、現代アートや美術史を学びながら構想を続けました。そして行き着いたのが、このQGです。
現在QGに所属するアーティストは、発起人の杉田廣貴、美術家/artdirectorの大森和枝、文筆家/インターミディエイター®の鈴木悠平の3名です。一人ひとりのこれまでの経験を共有し、つくりたい未来と、実現のためのアプローチを言葉にし、ウェブサイト上で表現しました。
世界を生きる、波を創る
QGのプロジェクトでは、環境、難民、地域産業、障害など、さまざまな領域の社会課題に、アート(問題提起)とデザイン(問題解決)を通してアプローチします。地域やコミュニティの中で培われてきた歴史や文化に耳を傾けながら、事象を多角的な視点で見つめ、新しい価値観を提示するアート作品の制作や、自治体や企業、非営利団体等と協働して課題解決のためのプロジェクト/プロダクトデザインを行います。
現在、QGが参画しているプロジェクトのひとつに、「ARTiVERS DAZAIFU 2021」があります。アートを通じた太宰府の地域経済活性をデザインするプロジェクトで、一般社団法人つくし青年会議所の50周年記念事業としてスタートしました。ディレクションに大森、サポートディレクションに杉田が関わり、QGとしてのアートワークなども発表します。
この他にも、さまざまな地域・企業・非営利団体等のみなさまからプロジェクトのご相談をいただき、対話を重ねながら企画・制作を進めております。
過去と未来、内と外、課題と可能性、両極を往き来し、矛盾や複雑性を受け容れ、愉しみながら、健やかで持続可能な循環をつくっていく。それが私たちQGのミッションです。
オンライン・ミートアップのご案内
QG発足にあたって、オンラインでのミートアップ・イベントを開催します。
アーティスト3名の出会いから、ステートメント策定に至るまでプロセスや、現在参画しているプロジェクトをご紹介しながら、ご参加いただいたみなさまとご一緒に、これからのQGの活動について対話し、構想する時間にできればと思っております。
QGにご関心を寄せてくださっている方、どなたもどうぞお気軽にご参加ください。
日時:2021年10月13日(水)20:00-21:30
実施方法:「Zoom」での配信・録画
参加方法:以下のコンタクトフォームからお申し込みください。
ご入力いただいたメールアドレスにZoom URLをお送りしますので、
当日はそちらからご参加ください。
※1: 「SUBJECT* 件名」には「10月13日QGイベント参加希望」とご記載ください。
※2: 「INQUIRY* お問合せ・相談」には、QGや所属アーティストへのご関心、イベントで聞きたいこと・話したいこと、あなたご自身の活動についてなどをお書きいただけると幸いです。